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2010年5月

2010/05/25

IT'S ONLY FOOTBALL(But I Like It!)

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2010/05/17

IN THE TIDAL FLAT

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2010/05/11

20.大学病院の喫煙所にて

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2010/05/08

廊下にて④

その夜、用務員さんは夢をみました。穴を開けた廊下の床下に『あな丸』というモグラが住んでいる夢でした。あまりハッキリとは覚えていないのですがこんな夢です。


あな丸の一族は新しい校舎が建つ以前からそこに住んでいました。しかし新しい校舎ができた事で、それまでの暮らしが一変してしまったのです。
あな丸は「いとこの家に行く道が水道管に潰されちまって、もう14年と8ヶ月も会いに行っていない」だの「新しい建築の基礎が打ち込まれた場所は、ご先祖のお墓の真上だ」だの「日照権の侵害」だの、新しい校舎への不満を杜王新聞社に投書しました。
それを朝刊で読んだカイゼルひげの市長が「けしからんモグラだ」と言って、巣穴の入口を全部コンクリートで埋めさせてしまいました。校長先生は市長の弟でしたので、兄の言うことを聞かないわけにはいきませんでした。あな丸はついに窒息して病院へ運ばれてしまいました。


とまあ、こんな夢でした。夢ですから、実際にはカイゼルひげの市長なんかいませんし、モグラが新聞に投書したりもしません。
用務員さんは鏡に向かって歯磨きをしている時、夢の中の『モグラが日照権を主張』の新聞記事とあな丸が抗議に奮闘する写真を思い出して、おかしくて吹き出しました。こんな夢をみる時、大概は自分の頭が変なのです。
「何とおかしな夢をみたのだろう。」
しかし、顔を洗い終わった後の用務員さんの顔付きはピリッと引き締まって、変な夢をみた後とは思えない真面目なものでした。

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2010/05/03

廊下にて③

さて、デキモノを切り取られた廊下には穴が開きました。大人の人の頭がすっぽりと入るくらいの大きさでした。
床の下には何もなく、用務員さんも5年生の先生も何かが下から押しているものだと思っていたので、ポッカリ黒い口を開けた穴に拍子抜けしてしまいました。
「何もなかったですね。」
5年生の先生が穴の底を見ながら言いました。用務員さんも腕組みをして穴の底を見ながら答えました。
「…ええ。」
「何か、木が下から生えてきてた、とかね。」
「…ええ。」
「ギュッと、こうね。」
「…ええ。」
「…何もなかったですね。」
そのあとは二人ともどうしていいかわからずに黙っていました。穴からは少し風が吹いてきていて、乾いたカビのような、日の当たらない裏庭のような、どこかで嗅いだことのある匂いがしました。

そしてそのうち授業の終わりのチャイムが鳴りました。それを聞くなり、先生が言いました。
「すいませんが、今日のテストの丸付けがあるので、あとお願いしていいですか?」
先生は用務員さんを廊下に残し、職員室に帰って行きました。

用務員さんはどうしたものか少し考えていました。が、『グウゥ』とお腹も鳴ったで、そろそろ帰ろうかという気持ちになりました。猫車に丁度いい大きさのベニア板があったのでそれを取り出して穴の上に置きました。そしてその上にパイロンを置きました。それから猫車をぐるんと大きくUターンさせて用務員室に帰りました。

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