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2009/10/17

14と1/2.きのこ狩り

イオットとレレが校庭を横切って歩いている。予定されていたマルポッチーニ茸狩りが中止になったのだ。
「何でいきなり中止なのよ?!せっかく持ってきたのに、これ。」
レレは自分の背丈には不釣り合いな程巨大なカゴを背負ってプリプリしている。そんなレレに対してイオットは別にどうって事ないみたいだ。レレの話しに相槌は打つけど聞いているのか聞いていないのか、あまり聞いていない。それよりも上級生がサッカーをしているのが気になっている。
「ねぇレレ、その、きのこ狩りって、そんなに楽しみだった?」
「マルポッチーニ茸はパパの好物なの。…いっぱい採って来るって約束したのよ。」
巨大なカゴはお父さんが持たせたらしい。
「ふぅん。(コウブツって何だろう?)」
「でも、中止の理由くらい説明すべきだわ。ブツブツ。」

昇降口のあたりで、ポエタが男の人と話しをしているのが見える。ハシゴをかついでバケツを持った作業着の男。ショージだ。バケツにはブラシの頭みたいなものや、ゴムのヒシャクや、キリンの絵柄のついた虫採り網なんかがごちゃごちゃ入っている。きのこ狩りに来たにしては、持ち物が少し変だ。
「ポエタ、マルポッチーニ、中止ですって。」
レレが言った。
「うん、知ってるよ。」
「えーと、君がレレ?そっちはイオットだね。」
ショージはポエタから2人の事は聞いていたので、容姿でおおよそわかった。イオットもショージの事はポエタから聞いていたので、誰なのかはすぐわかった。レレは、自分の知らない人が自分の事を知っているのが嫌みたいだ。
「…おじさんは?」
「…おじ…、俺さ、一応、ミミと同い年なんだけどな。」
「ミミ?…えぇ?お姉ちゃんと?」
「…うん。(そんなにびっくりしないでよ…)」
「レレ、この人はショージだよ。うちの隣に住んでるの。イオットは知ってるよね?」
「シマシマウサギの。」
「そう。今度見においでよ。」
「シマシマウサギ?」
レレは話についていけない。
「(ショージは)何しに来たの?」
イオットが聞いた。
「仕事だよ。」
「仕事?」
「うん、だって星蜘蛛が出たんだろ?」
「え?!星蜘蛛?!」
3人はゾッとして顔を見合わせた。
「あれ?聞いてないの?それできのこ狩り中止なんだよ。」

ショージと同じ作業着の男が後ろから来た。
「あーコイプ、コイプ遅いよ。もう行かないと。」
「スイマセン。」
「じゃあね。ポエタ、イオット、レレ。今度またゆっくり。」
そう言うとショージとコイプは校庭の奥の方にガチャガチャと歩き始めた。

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おはなし」カテゴリの記事

コメント

久々におじゃましましたぁshine

イオットレレポエタジョージ
やっぱりこのメンバー好きっheartconfidentheart

おはなしに久々に癒されたんでshine
今日も仕事頑張れそうですっありがとう

投稿: スズキ☆ピロコ | 2009/10/17 07:29

ピロさんいつもありがとうございます。久々の更新でございました。マンガの更新も間もなくかと思うのでそちらもお楽しみに。

投稿: おおたけ | 2009/10/17 13:43

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