« 2009年3月 | トップページ | 2009年5月 »

2009年4月

2009/04/30

10.お昼休み

123
4
5
6
7_2
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2009/04/24

7と1/2.ポゴ送別会inコラベ・ニクウス

「…こんな高そうなとこでするんだったら先に教えててくれたら良いのに…。そう思わない?」
ドワノはぐるりと辺りを見回した。自分と同じ会社のジャンパーを着ている人は他に誰もいない。
「でもドワノ、社内メールで回覧きてたよ…。」
「嘘?メールとか、そんなの見方わかんないし…。」

わざと薄暗い店内にブッフェスタイルの料理のカウンターだけがスポットライトで照らされていて浮かび上がって見える。分厚いドアのところには正装のスタッフが、ゲストのグラスに気を配って待機。ウェイターは片手で大きなお盆を持ってスイスイと動いている。奥の方ではビシッとスーツできめたプシュカフが、経理の女の子2人とワイングラスを片手に談笑している。
「3つ星だって。」
「何が?」
「このレストラン。」
「俺は居酒屋でやると思ってたよ。」
ドワノはまだふて腐れている。席の壁には国王陛下と太ったコックさんが笑顔で写っている写真が飾ってある。どうやら国王陛下はこのテーブルで食事したらしかった。
「まあ、貸し切りでよかったさ。」
「…うん。…じゃ俺、ポゴさんとこに注ぎに行くわ。」

ポゴはコックさんと若いウェイターと3人で談笑していた。コックさんは国王陛下と写真に写っていた人だ。大袈裟な程背の高い帽子をかぶっているのをみると、彼が一番偉いのだろう。もし彼より偉い人がいたら、帽子が天井に着いてしまうだろうから。
「おぅ!ドワノ!」
ポゴが気付いて手招きした。
「じゃあ、私達はこの辺で。」
「ごゆっくりどうぞ。」
コックさんとウェイターは揃ってポゴに会釈をして、バックヤードに戻っていった。
「ドワノ、いいジャンパー着てんな。」
「…もう何とでも言ってください。しかしすごいところですね。」
「な、俺も初めて来たよ。」
「そうなんですか?」
「酒が全然口に合わねぇ。ワインが接着剤の味すんだ。ほら。」
ポゴがそう言ってグラスをすすめた。
「うぇ、何これ。何か変な添加物入ってんじゃないですか?」
「だから言ったんだよ、ウェイターに。したら『樽で長いこと熟成したワインです。深い風味をご堪能ください。』だって。困ったや。ま、座れや。」
「え?でもここ、誰かいますよね?」
ポゴが座れと言った席にはグラスと食べかけの料理が置いてある。
「平気、平気。社長のだから。」
「な!社長も来てるんですか?」
ドワノは急にソワソワしだした。
「社長は嫌いか?」
「いや、嫌いではないですけど、偉い人って苦手です。」
「社長ったって何も変わんないよ。ほら見てみ。」
ちょうど社長がハンカチで手を拭きながら暗がりのトイレから出てくるのが見えた。社長が料理のカウンターの側を通った時にスポットライトが社長を照らし出した。
「あ。ジャンパー。」
「な、社長ったってお前と何も変わんないだろ?」

社長もドワノと同じリケル食品のジャンパーを着ていたのだ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009/04/23

いつもと違う感じ

ふかせゆーすけです。

久しぶりに会う人。
話題は変わってしまったけれど、
話し方は変わらないから良いなと思う。

みじかすぎる鉛筆でグジュグジュ描くと、
いつもと違う感じなのでまた試したくなります。


4cm_3

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2009/04/18

プロフィールをリニューアル

プロフィールページを新しくしました。それに伴い、ブログ以前の作品「マルゲリータ」にリンクできるようになりました。
見たことない方は是非。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2009/04/15

古い写真

Photo_3
ハインツ・プーゲルのスナップショット。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2009/04/14

6と1/2.マと商店街

マは今日は午後出勤なので敢えてちょっと寝坊した。根っからの剛毛でそう簡単に寝癖は戻らないので、いつもそのまま。
「今日さ、晩飯いらないから。」
靴の先をトントンと床に打ち付けながら言った。
「どっか寄って来るの?」
フィルムの品出しをしている母親が聞いた。
「いや、新しいピッチングマシンが来るから遅いと思う。」
「わかった。いってらっしゃい。」
「行ってきます。」
「気をつけて。」
マは『西町バッティングセンター』のバックプリントのジャージ姿で写真店の出入り口から出た。
「おっと!」
出た途端に自転車とぶつかりそうになった。昼時の商店街は人通りが多い。マは小走りで反対側の歩道に渡った。名前がよく変わる服屋(今はブレインズボトム)のドアには『フィンクにいます。』と貼紙がしてある。ガラスに映った寝癖頭を撫でる。がすぐにビヨンと戻る。ため息。

床屋の前に差し掛かった。おじさんが鏡に向かって自分の髪をセットしている。おじさんはこちらに気が付いて店から出てきた。
『カラン、カラン』
「マくん、いつ見てもマブい髪型だね。」
「いやぁ、全然言うこと聞かなくて。諦めてます。」
「いや、良いよ。テトラみたいで。ところでさ、マくん、こないだはゴメンネ。」
キッチェがコームを持ったまま言った。
「何がですか?」
「サルコが無理な事お願いしたみたいで。」
「ああ、いいんですよ。」
「ありがとう。」
「おじさん、どっか行くんですか?」
私服姿のキッチェを見てマが聞いた。
「ちょっと図書館に行こうと思って。新しくなってから行った事ある?」
「あー、いや、学園前にあった時も一度も行った事ないス。」
「あら、ホントに?」
「本なんか読むなと、死んだ祖母の遺言で。」
「そんなことより野球をしろって?」
「いや、そこまでは言われませんでしたけど、まぁそういう事だと思います。」
「はは、マくんらしいね。そうだ、コーヒーでもどう?」
「あ、いえ、今から仕事なんで。」
「あ、ゴメン。じゃあまた今度ね。」
「はい、アザース。」

カフェ・フィンクの外席のいつもの席では服屋(今はブレインズボトム)のビッグマダムと従業員の若い女性がワインを飲みながら食事をしている。マダムはポークソテーと厚切りベーコンのカルボナーラで明らかにカロリーオーバー。ナイフでポークソテーを切る度にアンティーク調の椅子がギシギシ鳴った。
通り過ぎる時に会話が聞こえたが、また店の名前を変えるみたいだ。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2009/04/13

9.小春日和のケモノ

1
2
3
4
5_26
7_2
8
9_2
10_2
11
12
13
14
15
16
17
18_2
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38_2

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2009年3月 | トップページ | 2009年5月 »